アタプエルカの遺跡の中でも最も有名なものは、シマ・デ・ロス・ウエソス(Sima de los Huesos, 骨の採掘坑)である。この遺跡はクエバ・マヨル(Cueva Mayor, 「主要な洞窟」)に穿たれた深さ13 m の穴の底にあり、そこで発見された人骨は少なくとも
更新世中期にあたる35年前に遡る。ここで発見された人骨は多く、およそ30体の骨格を形成するもので、種別には
ネアンデルタール人の直接の祖先にあたる
ホモ・ハイデルベルゲンシスのものである
。発掘者たちには、この穴に人骨が集中している事実は、洞窟の住人たちによって埋葬行為が行われていた可能性があることを示唆する者もいる。他方で、これと対立する見解では、骨の密集の名かに小さな骨が欠けていることを挙げて、自然の作用で穴に流れ込んだに過ぎないとしている。