駆動輪に用いる場合、
ドライブシャフトの屈曲や伸縮が少なくなるよう、スイング軸を水平方向に偏向させる。これは
セミトレーリングアームと呼ばれ、ダイアゴナル
スイングアクスルに比べ、スイング軸の角度は少ない(車軸に近い)。ストローク時のスイングの軌跡から、トーとキャンバーの変化が大きい。トーはバウンド(縮み)・リバウンド(伸び)側ともに内向き(トーイン)となり、安定方向に作用する。キャンバーは 1
G (静止状態)から縮むとネガティブ(ハの字)、伸びるとポジティブ(Vの字)となり、車体ロール時のタイヤの接地性を上げる効果があるが、横G限界での挙動変化はやや大きい。
1950年代以降、
欧州や
日本の上級
後輪駆動(FR)車の後輪に用いられてきたが、その後、自動車の速度の向上と重量の増加による高エネルギー化に伴い、
ダブルウィッシュボーン、さらに
マルチリンクに取って代わられた。