当時の自動車は、梯子型の鉄製のフレーム上に木枠の車体を換装する別体式ボディ構造が一般的であった。しかしラムダは世界で初めて全鋼製
モノコックフレームを採用(ランチア社の創始者ヴィンチェンツォが造船工場を見学中にインスピレーションを得たと言われる)、前輪にはこれも量産車としては世界初のスライディングピラー式
独立懸架が与えられた。このシャシーに
SOHCの
狭角V型4気筒エンジンという組み合わせで、極めて革新的に仕立てられた。これらにより優れた操縦性と長距離でも疲れない快適性を両立した優れたグランドトゥアラーが実現した。このラムダの登場で、批評家からは当時の実用車の技術的水準は一気に10年も進化したと言われている。
また、これらの構造によりそれまでの自動車と比べ遥かに重心の低い軽快なスタイリングが可能になり、のちの自動車デザインにも大きな影響を与えている。商業的にも大きな成功をおさめ、最終的にはシリーズ9まで進化した。