車体の前部には車輪が、後部には取っ手があり、これを押すことで前方に進む。近年主流の後部開放式ラダーフレームはおもに薄肉鋼管で出来ているが、アルミニウム管を使ったものもある。U字に車輪を取り巻くように曲げた鋼管で、荷台枠兼フレームの前方寄り下部に車輪を設置している。取っ手と車輪の間の下部には、薄肉鋼管やL字鋼製の固定式スタンドがある。車輪には、自転車の後輪についているような
ドラムブレーキを装備し、その
レバーが右左どちらかの取っ手に付いているものもあるが、下手に使えばふらつきが増すため実用性はあまりない。
タイヤは
ゴムのチューブ式のものが多いが、過酷な使用や屋外への放置でパンクが多いため、近年ノーパンクタイヤもある。荷台は、一般型は1m程度四方深さ30cm程度の鋼板プレス製のものが取り付けられ、蝶ねじ1本で留められているため工具がなくとも取り外しができる。工事現場でよく見かけるものは、砂やセメントを運ぶのに適した深底になっている。こちらはやや肉厚の鋼板で、取り外しは考えられていない。
「手押し車」と言えば、幼児用の4輪うば車をさすことがある。美しい模様に編み上げられた長方形の籐かごの下に、多くのコイルスプリングが備えられ、台車の四隅に幼児用3輪車のような車輪がつき、押し手がつく。車輪にはめっきスチールフェンダーと赤色反射器がつくものもある。子守を終了した老人が、その延長で軽量荷車や杖がわりに使用し続ける場合もあるが、近年うば車自体が
ベビーカーに取って代わり、老人専用の椅子付手押し車(
シルバーカー)が一時主流となった。それも電動老人車(
シニアカー)の普及で徐々に見かけなくなってきた。また、漫画
子連れ狼の仕込み手押し車は映画やテレビドラマ化もされ、最もメディアに登場した手押し車といえる。NHKドラマ
おしんにも類似品が登場していた。