男性の通報では不審者は
アジア系とみられるうえに、知らない言葉で会話していたとしていたため、たまたま
1月6日の夕方からエンジントラブルを理由に停泊していた北朝鮮船籍の貨物船を午後11時40分ごろ
城ヶ島灯台の沖合いに発見し、立ち入り捜査を求めたが拒否された。そのため海上保安庁の巡視艇が包囲したうえで伴走し、翌日午前10時30分頃に
千葉港(葛南中央地区)へ入港したところを立ち入り捜査した。また海上保安庁は「江の島不審者対策室」を設置し、
特殊警備隊も出動し有事に備える体制をとった。しかし北朝鮮の貨物船からは潜水艦と接続できる工作船である証拠は見つからず、上陸地点とされた江の島の南側海岸には上陸した痕跡を発見できなかった。
そもそも男性が目撃したという時間には付近は灯火も無く月も暗かったため、冬の闇の海面から人が上陸するのが確認できたのかが疑問であった。そのため男性を再度聴取したところ、夫婦喧嘩のうっ憤晴らしのために出鱈目を通報したことを認めたため虚偽と判明した。
そのうえ「夫婦喧嘩」も妻が数日前から外泊しているうえに江の島にさえ当日行っていなかったことも判明し、最初の通報から虚偽を認める供述まで全ては虚構であったことが判明した。なお男性の動機は架空戦記好きが高じてやったのではないかといわれている。通報者が本当の住所、氏名を明らかにしたために、虚偽の通報であることが判明したということができよう。ただし、過去の拉致工作では
日本海側もしくは南九州などの人家のすくない海岸が舞台になったとみられており、北朝鮮の使用する特殊潜航艇が東京近辺に現れる可能性は冷静に検討すれば高くはないと、
朝日新聞社記者の
田岡俊次は
[外部リンク] 指摘している。